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松尾羊一のめでぃあ亭

「高見順日記」に圧倒される日々

 8月には、海へ山へと向かう、幸せそうな家族の顔が似合う。しかし15歳の少年だった私にとって1945年8月15日、終戦前後の日々は今でも生々しい。

 毎年、その日は「高見順日記」全8巻(勁草書房)をひもとくことにしている。

 八月十五日--遂(つい)に敗(ま)けたのだ。戦いに破れたのだ。夏の太陽がカッカと燃えている。眼に痛い光線。烈日の下に敗戦を知らされた。蝉(せみ)がしきりと鳴いている。音はそれだけだ。静かだ。(第5巻「敗戦の表情」)

 ひょうひょうとして下町を歩き、焼け跡に江戸の面影をしのぶ永井荷風の日記は師走に入って読みたい。

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