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とちぎのお酒で乾杯!

鹿沼市 小林酒店「鹿沼娘」 東京農大同級生の絆で醸造 /栃木

「鹿沼娘」を販売する(左から)小林酒店の小林一三社長、製造した井上清吉商店・杜氏の佐藤全さん、菊の里酒造の阿久津信社長、神酒造の神孝輔社長=鹿沼市睦町の鹿沼商工会議所で

 鹿沼市には現在、酒蔵は一つもないが、同市千渡の小林酒店はオリジナルの日本酒「鹿沼娘」を販売している。県内二つの酒蔵に醸造を依頼し、鹿沼産のコメと水を使用した「鹿沼の地酒」。日本酒マニアなどが独自ブランドの酒を醸造してもらうケースはあるが、「鹿沼娘」は小林一三社長(43)自身が酒造りの工程に深く関わる。東京農大醸造学科卒業で知識や技術があるだけでなく、依頼した酒蔵の代表がすべて同大の同級生という背景がある。

 鹿沼市内の酒店に生まれた小林さんは東京農大で学んだ後、酒店を継いだものの、酒造りをしたいという思いを消せなかった。そこで、日本酒「大那」などを醸造する菊の里酒造(大田原市片府田)の阿久津信社長(42)に、酒造タンクを貸してほしいと頼み込む。阿久津社長は「最初は、何なんだ、と思った」と語るが情熱にほだされて協力することにした。鹿沼産コシヒカリを使用し、鹿沼の水を仕込み水に利用した「本醸造 鹿沼娘」は今年で発売3年目を迎えた。阿久津社長は今では「鹿沼にない酒蔵の代わりに酒造りをするという、やりがいのある仕事」と語る。また、昨年から日本酒「澤姫」で知られる井上清吉商店(宇都宮市白沢町)の井上裕史社長(43)に依頼し、鹿沼で栽培した酒米「ひとごこち」を利用した「純米吟醸 鹿沼娘」を仕込み、今年7月から発売した。

 日本酒だけでなく、鹿沼市内の休耕田を利用して栽培した「紅はるか」を使った「芋焼酎 鹿沼娘」も販売する。製造したのは鹿児島県出水市の神酒造。神孝輔社長(43)もやはり、醸造学科の同級生だ。

 小林酒店は8月26日、鹿沼商工会議所で鹿沼娘と、地元の料理を楽しむ会合を開催。市民ら約200人が参加し、鹿沼産の和牛や鹿沼こんにゃくなどと、お酒との相性を楽しんだ。菊の里酒造の阿久津社長や、神酒造の神社長らも会場にかけつけ、「鹿沼娘」をふるまった。

 小林社長は「同級生が許してくれるから自分の酒を造ることができる」と話している。【古田信二】=随時掲載

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