林えいだいさん死去

「生涯ジャーナリスト」 組織に属さずフリー貫く /福岡

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ドキュメンタリー映画上映後のトークショーで自らの人生を振り返る林さん=直方市で2016年5月21日
ドキュメンタリー映画上映後のトークショーで自らの人生を振り返る林さん=直方市で2016年5月21日

 自宅は通路が通れないほど机や本棚がせり出し、テーブルは食事を取るスペースもないほど取材メモが山積み……。1日他界した記録作家、林えいだいさんは死の間際までどん欲に取材・執筆に取り組む「生涯ジャーナリスト」だった。【荒木俊雄】

 神主だった父は第二次大戦中、炭鉱から脱走した朝鮮人労働者をかくまい、多い時は自宅2階に二十数人を住まわせたという。出征兵士の祈願祭で「君たちは絶対に死んではならない。家族の元に帰って来なさい」と話し、特高警察に拷問され、間もなく死亡。林さんの反戦・反骨精神の原点はここにあった。

 取材には何度も質入れして金を工面したというライカのカメラとカセットテープレコーダーを愛用。自宅には「集中して原稿が書けない」とテレビや携帯電話、パソコンは持たず、机の筆立てにはきれいに削った数十本の鉛筆と万年筆を備えた。

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