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青汁

自社社員がなりすまし 評価サイトに誘導

女性社員が一般人を装い、自社サイトに誘導しようとしていたインスタグラムの投稿。現在は消去されている

 健康食品の青汁を巡り、各社の商品を紹介・評価するサイトを運営していた会社が、女性社員に一般人を装って投稿させ、サイトに誘導する「ステルスマーケティング」(ステマ)を行っていた。女性社員は「ダイエット中! 30歳二児の母」などとかたり、ダイエットの様子をネット上で発信していたが、個人のツイッターでは「仕事でダイエット劇的ビフォーアフターしなきゃ」と告白していた。【大村健一】

 ステマが発覚したのはインターネット広告関連「株式会社フライ」(東京都立川市)の運営していたサイト「いろはに青汁」。

 同社の女性社員はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の一種「インスタグラム」で今年1月、身分を隠したままダイエットの投稿を開始。痩せていく自身の体形を写真で紹介した。運動や食事のメニューを公開し、寄せられる質問にも丁寧に答え、「一般人」では異例の約2万3000人のフォロワー(読者)を獲得した。

 投稿で公開した食事の大半に青汁が添えられていたが、特定の商品の称賛は少なく、青汁以外の商品も紹介。「いろはに青汁を参考に選んだ」という一文を時おり添える程度で「宣伝くささ」を抑えていた。

 ところが女性社員は別のハンドルネームでツイッターに「仕事でダイエット劇的ビフォーアフターしなきゃなので先月から暴飲暴食して体重を増やし、今月から食事(制限)と運動始めました」などと、愚痴とも取れる内容を投稿。これらが8月上旬、ネット上の匿名掲示板「2ちゃんねる」で紹介され、「うそつき」「裏切られた」と批判された。

 同社は8月30日、「集客企画」として社員だと公表せずに「いろはに青汁」への誘導を行っていたことを認め、サイトを閉鎖。女性社員のインスタグラムのアカウントも9月1日に消去された。同社は取材に応じていないが、サイトから青汁メーカーのホームページに誘導し、商品の購入に応じて収入を得る仕組みだったとみられる。

 ステマに詳しい武蔵野大の佐藤佳弘教授(情報社会学)は「女性社員のアカウント自体だけでなく、そこに寄せられた投稿のコメントもうそである可能性がある」と“サクラ”の存在を示唆する。

 実際、コメントを寄せた投稿者のアカウントを毎日新聞が調べたところ、コメント以外に発信がなく実態が疑われるものも交じっていた。

 青汁に限らず、ダイエットや美容の紹介では似たようなアカウントが多い。正体を隠した複数の人間が互いに褒め合って評判を「演出」し、一般ユーザーをだますケースは他にもありそうだ。佐藤教授は「今回は氷山の一角」と注意を呼びかけている。

毎日新聞のアカウント

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