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戦争の記憶-特攻の町で=山衛守剛(中部報道センター)

体の痛みを訴えながらも、特攻隊への思いを紙につづった林えいだいさん=福岡県内の病院で2017年8月30日、山衛守剛撮影
体の痛みを訴えながらも、特攻隊への思いを紙につづった林えいだいさん=福岡県内の病院で2017年8月30日、山衛守剛撮影

 ◆山衛守剛(やまえもり・つよし)

「負の過去」に向き合う

 太平洋戦争末期に旧陸軍の特攻基地があった鹿児島県南九州市の知覧町で、特攻隊の精神が、士気を高める会社の研修や自己啓発に使われている。私は8月に連載した「忘れゆく国で-戦後72年」の取材で研修に参加し、強い違和感を抱いた。

 特攻隊は生きて帰ることが許されない存在だった。しかし、「国や家族を守ろうと出撃した」という側面が強調され、作戦の非人道性はほとんど語られなかった。戦争の記憶が変容する現場を目の当たりにし、語り継ぐことの難しさを改めて感じた。

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