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再び笑い声が響く畑に--。九州北部豪雨で被害を受けた朝倉市内の畑で、荒れた土壌にも強い「島らっきょう」を育て、農家の再起を応援する取り組みが始まった。近くボランティアが植え付けを予定している。
呼びかけたのは、朝倉市出身の石橋浩二さん(48)。大分県臼杵市で3月まで地域おこし協力隊を務めた後、農業や地域づくりをサポートする会社を6月に設立して間もなく、古里を豪雨が襲った。
朝倉市に戻り、80代の伯母夫婦宅を訪ねると、毎年丹念に土壌を整えてタマネギを育てる畑の上を、付近の川から流れ込んだ泥土が覆っていた。被害程度によって国や自治体の補助事業を使って復旧はできるが、土壌の回復は何年もかかり、高齢の農家にはハードルが高い。「復興する前に死ぬけん、もう苦労せんでいい」。伯母夫婦の言葉に石橋さんはショックを受けた。
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