連載

布施広の地球議

布施広専門編集委員が国際政治の真相に迫ります。

連載一覧

布施広の地球議

ダモクレスの恐怖

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

 核戦争後の世界を描いたSF小説はネビル・シュートの「渚にて」が有名だが、時節柄、ウィリアム・フォースチェンの「1秒後」(One Second After)も面白い。

 ある日突然、電気が消え、電話は使えず、車も動かない。米国の平和な街の住民たちは、小さな異変からとんでもない事実に気付く。そう、電磁パルス(EMP)攻撃である。このとっつきにくい軍事用語は、北朝鮮の3日の核実験以来、すっかり有名になった。

 「1秒後」は2009年の刊。この種の本には珍しく米国の政治家(ギングリッチ元下院議長)が序文を引き受け、EMP攻撃の「現実的な脅威」に対処する必要性を力説している。

この記事は有料記事です。

残り686文字(全文971文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集