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太陽フレア

連日観測、影響は?…GPS誤差、停電の恐れ

米航空宇宙局(NASA)の太陽観測衛星がとらえた6日の太陽フレア(左)。特殊な光で撮影しているため実際の色とは異なる=NASA提供
想定される太陽フレアの影響

地球に電気帯びた粒子到達

 太陽表面の爆発現象「フレア」が6日夜観測され、情報通信研究機構によると、太陽から放出された電気を帯びた大量の粒子が8日午前9時ごろから地球に到着し始めたという。人体への影響はないものの、過去には人工衛星の故障や大規模停電のほか、全地球測位システム(GPS)の誤差が大きくなるといったトラブルを起こした経緯があり、警戒を呼び掛けている。【柳楽未来、阿部周一】

最大級の表面爆発

 6日の爆発は最大級で、エックス線は通常の1000倍。フレアの規模を示す5段階の等級では最大級の「Xクラス」で、2006年12月以来という。同機構は当初、8日午後3時から9日午前0時ごろにかけて、太陽からの粒子が地球に到達するとの見通しを示していたが、今回の爆発規模は想定以上に大きかったため、地球への到着が約6時間、早まったとの見方を8日午前、示した。大きなトラブルの報告はないものの、同機構は今後2、3日程度は影響が出る可能性を指摘。スマートフォンやカーナビにはGPSの誤差を補正する機能があるが、「普段より誤差が大きくなる恐れがある」と話している。

 一方、米航空宇宙局(NASA)によると、米東部時間7日午前10時半(日本時間7日午後11時半)ごろ、再び最大級の爆発現象が発生したのを観測したと発表した。6日の爆発よりもエックス線の強さは7分の1程度とやや小さいが、フレアの規模としては6日と同じXクラスだった。

 太陽フレアの影響は過去にも発生している。1989年にはカナダで大規模な停電が発生。2000年には日本のエックス線観測衛星が故障した。06年にはGPSの受信機が一時的に測位できなくなったり、精度が落ちたりするなどの障害があった。爆発の規模が大きい場合は、北海道北部などでオーロラが見える可能性もある。

 片岡龍峰・国立極地研究所准教授(宇宙空間物理学)によると、5日午前5時ごろ(日本時間)にも今回より規模が小さい爆発があったという。片岡准教授は「フレアが連続して発生したことで速度や規模が増幅され、予想外に大きな磁気嵐になる可能性がある。まだ日本に被害が出るレベルではないが、北極や南極に近い緯度では停電などが起こる恐れがある」と話した。

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