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東日本大震災6年半

避難指示解除半年(その1) 家族のぬくもり、取り戻す

盆になり、村に帰省してきた孫たちと過ごす菅野徳子さん(左端)。「家族はいいもんだ」と笑みがこぼれた=福島県飯舘村松塚で8月12日、宮崎稔樹撮影

 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が帰還困難区域など一部を除き解除されて半年がたった。政府は早期復興を標榜(ひょうぼう)し、避難指示の解除を進めたものの、生活環境への不安などから帰還者らは1割程度にとどまる。仕事や教育、放射線の影響への懸念もあり、避難した家族がともに地域に帰還することは容易ではない。戻った人々には、失った生業をどう立て直すか、という課題が重くのしかかる。人口減を防ぐため、原発廃炉など新産業に従事する新住民の転入を図る自治体もある。まちやむらの再生をかけた模索が続いている。

 真新しいパイプハウスでは白く小さな花が日差しを浴びていた。飯舘村松塚の農業、菅野徳子さん(61)が、今春から栽培を始めたカスミソウだ。

 「ここでやれることをコツコツやるんです」。原発事故前、4世代だった大家族も、長男一家は避難先に残り、いまは母と2人暮らし。農作業と家事を1人でこなす。カスミソウは風評被害を受けにくく、涼しい気候にも適した村の新たな振興作物だ。花卉(かき)栽培は経験がない。でも、80歳を過ぎた母を一人にしておくのは心配だった。

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