清宮１１１号は空砲に　　カナダに惜敗

　○カナダ６－４日本●（２次リーグ・８日）

　全力疾走もむなしく、二ゴロに倒れると、清宮は天を仰いだ。八回２死一、三塁。「４番としても主将としてもあそこで打ってなんぼ」。甘く入ってきた３球目のスライダーを振りにいったが、バットの先で力のない打球になった。逆転機を逸し、五回に高校通算１１１号本塁打を放った喜びは消えた。

　１次リーグで格下の南アフリカから今大会初本塁打を放ったが「しっくりきていなかった」。これまでの映像を見直してこの日は軸足の左足に体重を残すことを意識。「左足の股関節の付近に（ユニホームの）しわができる」という好調な時の兆候が出ていた。五回の中越えアーチで手応えを感じていただけに、悔しさも募る。