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海部宣男・評 『「大学改革」という病』=山口裕之・著

 (明石書店・2700円)

正しく考える技術、教える大学に

 表題を見てすぐ、手に取った。

 日本ではなぜか政財界の主導で「大学改革」という名の競争政策が強引に重ねられている。評者も研究者として大学改革の審議に多少関与したが、この執拗(しつよう)な「大学改革」、ほとんどビョーキと感じていた。

 本書は、「反改革」本ではない。視野の広い、総合的な大学論だ。著者は哲学者で、授業改革の実践にも取り組んでいる。第一章「日本の大学の何が問題なのか」からはじめて、大学の歴史、学問の自由、大学の大衆化、日本特有の入試、日本型経営への組み込み、といった複雑に絡みあう問題を明示し、解きほぐしてゆく。もちろん、欧米の大学改革も紹介される。著者がズバリ指摘するのは、たび重なる「大学改革」の陰の主役は財務省だ、ということ。背後に、財界の強い要請がある。「大学改革」は社会のためか、それとも会社のためか?

 “法人化を含むここ十年ほどの「大学改革」は、これまでの大学の在り方を大きく変えてしまった”と、著者…

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