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今週の本棚

『R帝国』 著者・中村文則さん

 ◆中村文則(なかむら・ふみのり)さん

 (中央公論新社・1728円)

 「日本全体の右傾化への危機感から書いた。このまま行けば、悪夢が待っています」。平和や人権は大切だと口では言いながらも暴力と抑圧を志向する政治だけでなく、それを歓迎またはあきらめている人たちが念頭にある。人間の本質をえぐる純文学のやり方でもって「真実」を描く近未来小説をものした。

 島国の「大R帝国」が舞台。街には死角なく音声収集型防犯カメラがあり、権力は常に盗聴と盗撮をしている。公開処刑が毎週行われ、人々は「死ね!」を連呼。国民の8割以上を貧困層が占め、その最下層にいる移民がいじめの対象だ。ある朝、会社員男性の矢崎が目覚めると戦争が始まっていた。戦火の下で敵の女性兵士アルファと親しくなる。一方、野党議員の男性秘書である栗原は、「L」という秘密組織に属する女性サキと親しくな…

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