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入の沢遺跡(宮城県栗原市) 古墳時代、最北の緊迫

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発掘中の入の沢遺跡。丘陵上に建物が密集し、壕に囲まれている=宮城県栗原市で、宮城県教委提供
発掘中の入の沢遺跡。丘陵上に建物が密集し、壕に囲まれている=宮城県栗原市で、宮城県教委提供

 宮城県北部、栗原市の入の沢遺跡が、古代大和王権のリアルな実像を見せ、注目されている。古墳時代前期後半(4世紀後半)の大規模集落跡。遺跡が伝える「ある一日」とは。

 「まるで古代社会に飛び込んだような印象だった。1700年くらい前の世界が完全に見えた」。辻秀人・東北学院大教授が発掘の衝撃を振り返る。

 入の沢遺跡は、周囲の平野から25メートルほど高まった丘陵上にある。国道4号バイパスの建設に伴い、2014年に発掘された。

 火事の跡があった。調査された建物12棟のうち5棟までが焼失していた。それで集落は放棄され、その後も人の出入りが少なく、畑作なども行われず、だからこそ「古代の完全な姿」が見られるのだが、その姿=出土品が研究者を驚かせた。

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