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4割で家族対立「役割果たさぬ者がいる」

 緩和ケア病棟で最期を迎えたがん患者の遺族の4割以上が、患者への対応を巡って家族内の対立や不満を経験していたとの調査結果を、筑波大などの研究チームがまとめた。患者だけでなく、みとりが近付く家族への精神面への支援の重要性が改めて浮き彫りになった。国際精神腫瘍学会誌に掲載された。

 緩和ケア病棟は、治癒を目指す治療の継続が難しくなった患者を対象にした施設で、心身の痛みの除去を中心に行う。チームは2016年5~7月、国内71カ所で死亡したがん患者767人の遺族(20歳以上)に書面でアンケートを実施。対立の有無に関して8問全てに回答した458人分を解析した。回答者は配偶者(44.6%)と子供(39.7%)が多かった。

 その結果、8問のうちどれかを経験した遺族は42.2%に上った。具体的には「役割を十分に果たしていない家族がいた」が最多の22.9%。次いで「治療方針で意見が合わないことがあった」が20.9%いた。「自宅や緩和ケア病棟など患者が残された時間をどこで過ごすか意見が合わないことがあった」も11.4%、「家族で傷つけ合ったり怒鳴り合ったりした」も11.2%いた。対立は回答者が若いほど多い傾向があった。

 チームの浜野淳・同大講師(家庭医療学)は「予想より多い結果だ。これらを経験した遺族は強い悲嘆やうつ症状があった可能性がある。気持ちの揺らぎや意見相違があることを踏まえ、患者の家族への気配りも重要だ」と指摘する。【大場あい】

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