連載

水説

古賀攻専門編集委員の政治を中心としたコラム。

連載一覧

水説

「万能の天才」の素顔=中村秀明

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

 <sui-setsu>

 ある歴史的な芸術家にかかわる展覧会が今、国内3カ所で時期をほぼ同じくして開かれている。

 珍しい機会をもたらしたのは日本にもなじみの深いレオナルド・ダビンチである。東京・丸の内の三菱一号館美術館と横浜市のそごう美術館、広島市の広島県立美術館で開かれている。

 今では「万能の天才」が代名詞だが、フィレンツェにいた30歳までは有名な工房の腕きき職人にすぎなかった。大きな作品は20歳すぎに描いた「受胎告知(じゅたいこくち)」くらいで、仕事の手が遅いこともあって完成までこぎつけた作品が少なかったようだ。

 引っ越し先のミラノで宮廷に雇ってもらうために書いた10項目の自薦の文書が残っていて興味深い。

この記事は有料記事です。

残り684文字(全文992文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

ニュース特集