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北朝鮮制裁決議

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 国連安全保障理事会が11日、全会一致で採択した北朝鮮に対する新たな制裁決議は、異例のスピードで成立した。その背景と予想される効果について専門家2人に聞いた。

外交圧力も欠かせぬ 古川勝久・安保理北朝鮮制裁委元専門家パネル委員

 北朝鮮の核・ミサイル開発は制裁だけで阻止できない。これまで制裁だけで核・ミサイルを放棄した国はなく、外交的な圧力や武力行使も併せて用いられてきた。北朝鮮への制裁は経済的効果は出ているが、本来の目的は核・ミサイルの開発を凍結させることだ。今回、石油精製品の調達に上限が設定されたが、日本なら「石油ショック」を引き起こすほどだ。外貨を獲得する手段も9割が制裁対象になった。金融制裁も科されており苦境にあるが、これまでも人々の生活を犠牲にしてでも開発を進めてきた。凍結には、外交的圧力や働き掛けも欠かせない。

 米国は当初案よりトーンダウンしたが、経済的に十分に孤立させられる内容は維持した。中国が迅速な意思決定を行ったのは、情勢に危機感を持ち北朝鮮への不満を募らせる習近平国家主席が直接、介入したからだと推測する。短時間で中国とロシアが厳しい制裁に同意したことは、北朝鮮にとり少なからぬ衝撃のはずだ。それでも、北朝鮮は挑発行為を続けるだろう。米国との実戦を想定したミサイルの完成を目指すはずで、日本上空を通る…

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