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沖縄戦の自然壕荒らされる 遺族ら「侮辱」

荒らされていたチビチリガマの内部=沖縄県読谷村波平で2017年9月12日午後0時45分、琉球新報提供

 72年前の太平洋戦争末期の沖縄戦で住民83人が集団自決した沖縄県読谷村の自然壕「チビチリガマ」の内部や入り口付近が、荒らされていることが分かった。内部は立ち入りが禁止されており、遺族や関係者は「大切な肉親を侮辱された気持ちだ」「なぜこんなことをするのか」と大きなショックを受けている。警察に被害届を出すことも検討している。

     元村議で僧侶の知花昌一さん(69)が12日午前11時ごろ、イスラエルのジャーナリストを案内するため訪れた際に荒らされていることに気付いた。

     知花さんなどによると、入り口に建てられている「世代を結ぶ平和の像」の石垣が壊され、近くの看板も引き抜かれ、修学旅行生らが折った千羽鶴も引きちぎられていた。内部では、遺品のビンやつぼが割られていたほか、皿に集められていた入れ歯などが散乱。同じく遺品の包丁が折り曲げられていた。小さな骨を集めて納めていた場所も荒らされていた。

     入り口には遺族会による看板があり、立ち入り禁止の理由を「ガマの中には私達肉親の骨が多数残っています。皆様がガマにはいって私達の肉親を踏み潰していることを私達は我慢できません」と説明している。知花さんは「遺族にとってガマは墓と同じ。なぜこんなことをするのか。悲しい」と話した。

     遺族会によると、5日に訪れた時は荒らされていなかった。チビチリガマで祖父母ら5人が犠牲になった遺族会の与那覇徳雄会長(63)は「肉親を傷つけられ、侮辱されたような気持ちで、ショックが大きい。こんなことをする人の気持ちが分からない。本当に悔しい」と話した。

     チビチリガマでは1987年に「世代を結ぶ平和の像」が壊されたが、95年に遺族らによって修復されている。【佐藤敬一】

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