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三浦 天紗子・評『男が痴漢になる理由』斉藤章佳・著

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痴漢行為の大本には依存症という病がある

◆『男が痴漢になる理由』斉藤章佳・著(イースト・プレス/税別1400円)

 依存症という言葉からすぐに浮かぶのは、アルコールや薬物、ギャンブルなど。痴漢もまた、自分が耽溺(たんでき)しているそれなしには昼も夜も明けない衝動によって繰り返されるわけだが、同時に自分ではどうにもできない病でもあると知って驚愕(きょうがく)した。

 今年の前半、ワイドショーなどで、痴漢の疑いをかけられた男たちが線路を逃走するニュースが相次いだ。性犯罪者として有罪になったら、社会生活は終わりだ。ちょっとムラムラしたくらいで行う犯罪としては、あまりにリスクが大きい。なのに、なぜ、どんな人が、何を求めて、痴漢をするのか。その疑問に本書は明快に答えてくれる。

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