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納骨堂や霊園で「女性用」の区画が目につく。永代供養つきで価格も抑えたものが多い。自分用の墓を求める女性が増えているのだろうか。
●永代供養で低価格
静岡県の女性(64)は2年前の秋、埼玉県鳩山町に特定非営利活動法人スノードロップ(同県坂戸市)が運営する共同墓を予約した。2人の子には離婚した元夫と自分の二つの墓の管理で負担をかけたくないが、実家の墓に入るのも違和感があった。永代供養墓を探すうち「自分らしい最期」とあるホームページが目に留まり現地を訪ねた。田畑を見下ろす寺の敷地に庭園風の共同墓があり、ベンチで眺める風景が気に入って女性用の「なでしこ」を予約した。「“女性用”にこだわりはなかったけれど、明るくこぢんまりとしていてひかれた。宗派は問わなくてもお寺なので安心感もある。死後は子どもに連絡してもらうだけ。ほっとしました」
スノードロップは代表理事の布川智恵子さん(61)らが葬祭関連の仕事をする中で、自分らしい埋葬を求める声や、身寄りが無く不安を抱く声を聞き設立。2014年にできた「なでしこ」は、ガラスに花が彫られ女性らしいデザインの記念碑が建つ。15人が生前予約し、親族により埋葬されたお骨も18件。離婚した母の遺骨用に求めた人、夫婦で訪れデザインを見て決めた人、夫に黙って予約した人もいる。使用料は個別日程納骨の場…
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