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国連総会

スーチー氏、国民向け演説 欠席の19日に

 【バンコク西脇真一】国連の第72回総会が12日、ニューヨークの国連本部で開幕した。19~25日には各国首脳らが一般討論演説するが、ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問兼外相は欠席する。西部ラカイン州で少数派イスラム教徒「ロヒンギャ」の武装集団と治安部隊の戦闘が続く事態を受け、スーチー氏は19日、テレビ演説で「和解と平和」を呼びかけるという。

     8月25日に戦闘が始まって以降、スーチー氏が国民向けに演説するのは初めて。ロイター通信によると、ミャンマー政府報道官は演説のテーマを明言しなかったが、スーチー氏が「地域的な暴力の拡大防止」に優先的に取り組むと述べ、ロヒンギャ問題が念頭にあることを示唆した。国連討論演説が始まる日にぶつけることで、討論を避けたとの国際的な批判をかわす狙いもありそうだ。

     スーチー氏は昨年、政府代表として初めて総会で演説したが、ミャンマー政府関係者は13日、取材に対しスーチー氏に代わりヘンリーバンティオ副大統領が出席すると答えた。

     AP通信によると、政府は12日、政府諮問委員会(委員長、アナン元国連事務総長)が8月にロヒンギャの人権状況改善のため発表した勧告を履行するため、新委員会を発足させたと発表した。

     また最近、ミャンマー中部で仏教徒の過激主義者がイスラム教徒との対立をあおる動きを見せており、スーチー氏も推移を注視しているとみられる。

     与党・国民民主連盟のミョーヤンナンテン氏は「国は危機に直面している。スーチー氏は国内で緊急事態に備えるべきだ。彼女は危機を解決できる唯一の人物である」と語る。

     ジャーナリストのサンユキョウ氏も「政権を取れば批判にさらされることを彼女は分かっており、(総会の欠席で)国際圧力を避けようと考えているとは思わない」と言う。

     一方、ノーベル平和賞受賞者でもあるスーチー氏に欧米メディアは厳しい目を向けている。英BBCは国連での議論を避けたとの見方を示し「スーチー氏は心変わりしたのか」と批判した。

     ゼイド国連人権高等弁務官は11日、ジュネーブで開かれた国連人権理事会で各国の人権状況について演説。ミャンマーについて「状況は民族浄化の典型例のようだ」と指摘し早急な対応を求めた。戦闘を受け、隣国バングラデシュへ逃れたロヒンギャが戻れないようにミャンマー当局が国境に地雷を敷設したとの報道にも言及した。

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