【北京・赤間清広】中国当局がゲームやSNSなどインターネットサービスに対する規制を強めている。10月に5年に1度の中国共産党大会が迫る中、ネット発の社会不安を防ぎ、習近平指導部に対する世論の批判を封じたい思惑がある。
「このゲームは人生を破壊する」。中国共産党機関紙、人民日報系のニュースサイト「人民網」は今年7月、中国で大人気のスマートフォン向けゲーム「王者栄耀」を痛烈に批判した。「王者栄耀」は歴代の有名武将や物語の主人公をコントロールして遊ぶアクションゲーム。中国ネット大手、騰訊(テンセント)が配信している。
2016年の中国ゲーム市場でトップシェアを獲得する大ヒットとなったが、「ゲーム中毒者」も続出。11歳の子供が親のクレジットカードを盗んでゲームにつぎ込むなど問題も相次いでいる。記事はゲームの悪影響を糾弾し、ネット企業に「社会的責任を果たせ」とクギを刺した。
この記事は有料記事です。
残り1006文字(全文1394文字)
毎時01分更新
菅義偉首相の言葉が相変わらず響いてこない。新型コロナウイル…
大阪市を廃止し、四つの特別区を設置する「大阪都構想」の是非…
1月22日に発効する核兵器禁止条約について、アニメーション…