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米探査機

カッシーニ20年の旅 「必ず再び土星へ」熱意が最大の成果

土星の大気に突入するカッシーニの想像図=NASA提供

 米欧の土星探査機「カッシーニ」が、日本時間15日夜、打ち上げから20年の旅を終える。カッシーニの探査の結果、土星の二つの衛星に生命が存在する条件がそろっている可能性が分かったほか、長く謎だった土星のリングの詳細な構造や成り立ちが明らかになるなど、「そこに行かなければ分からない」成果を上げ、世界中に驚きを与えた。カッシーニの旅を追い続けてきた日本惑星協会の井本昭代表理事から、カッシーニとその着陸機「ホイヘンス」の活躍を振り返り、次の太陽系探査を期待する原稿が届いた。

 1981年に米探査機「ボイジャー2号」がフライバイ(接近観測)して撮影した土星の衛星「エンセラダス(Enceladus)」の画像からは、凍りついた大地とクレーターによって作られた地形のみが横たわり、顕著な地質活動があるように見られることはなかった。しかし、それから23年後の2004年、土星圏に到達した米欧の探査機「カッシーニ・ホイヘンス」が史上2度目となるエンセラダスのフライバイ観測によって目にしたものは、今もなお躍動する天体活動が続いていることを示す驚がくの「不思議発見」であった。

 以後のカッシーニによる幾度にもわたるアプローチによって、エンセラダスの現状と理解は飛躍的に進み、本来は惑星科学の領域の探査でありながら、海洋学や生命科学などの他分野にも刺激を与えた。カッシーニ以前には考えられなかった太陽系惑星科学探査の世界に新たな分野を見いだすことになったと言えるかもしれない。

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