メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

百貨店

不動産強化・売り場拡大…生き残り策の違い鮮明に

11月4日にオープンする上野フロンティアタワ-の外観=J・フロントリテイリング提供

 大丸や松坂屋を運営するJ・フロントリテイリングは14日、今春に東京・銀座に開業した「ギンザシックス」に続く複合型商業施設「上野フロンティアタワー」を11月に開業すると発表した。ファッションビルの「パルコ」や映画館の「TOHOシネマズ」が入居し、高層階はオフィス用の賃貸物件となる。「脱百貨店」を掲げるJ・フロントが不動産業を強化する一方、三越伊勢丹や高島屋は百貨店の強みを生かした売り場や小型店を拡大。不振が続く大手百貨店の生き残り策の違いが鮮明になってきた。

     この日の記者会見で、山本良一社長は「百貨店にこだわらず新たな息吹をふきこみたい」と脱百貨店のスローガンを繰り返し強調した。東京・上野の松坂屋上野店に隣接する南館を23階建ての「上野フロンティアタワー」に建て替え、地下1階は松坂屋▽地上1~6階はパルコ▽7~10階はTOHOシネマズ▽12階以上は賃貸オフィスとなる。オープンは11月4日。

     同エリアはJRや地下鉄など5路線が乗り入れ利便性が高く、付近には映画館や大型雑貨店がないためオフィス需要や新たな集客が見込めるという。12年に傘下となったパルコを初めてテナントとして迎え入れ、若年層の誘致を図るとともに商業施設運営のノウハウを活用する。

     一方、百貨店首位の三越伊勢丹は、中期経営計画に「百貨店本業の再構築」を据え、原点回帰を目指す。化粧品や婦人服で、さまざまなブランドの商品を販売員が一度に客に提案し比較購買してもらう「自主編集」の売り場や小型店を展開する。伊勢丹新宿店では婦人服の自主編集エリア「リ・スタイル」を設け、専門知識を持った販売員がブランド横断で商品提案する。2012年から始めた化粧品の自主編集店「伊勢丹ミラー」は、駅などに出店する小型店。今秋に16店舗目を広島県に出店し、18年3月には東京・日比谷に開業する東京ミッドタウン日比谷に大型店を出店予定だ。

     不動産事業を進めつつ自主編集売り場も拡大するのは高島屋だ。日本橋高島屋では本館に隣接する新館を建て替え中で、19年春には専門店が入居する「新・都市型ショッピングセンター」として開業する。一方で、今月20日からは各ブランドの婦人用スーツを集めた自主編集売り場を新宿店と横浜店で新設。各店で販売員6人が接客にあたり、高島屋がデザイナーらと共同開発した商品や、既存ブランドの商品を客にまとめて提案する。【今村茜】

    関連記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 草なぎ剛 「新しい可能性を信じて努力したい」 “今年最も輝いた男性”に喜び
    2. 女性議員の産休 公表で批判続々 前例少なく制度整備遅れ
    3. 首相 「籠池被告は詐欺を働く人物」 法曹関係者が批判
    4. 「森友」検査院報告 解明、あとは首相「誰が得、究明を」
    5. 大相撲九州場所 白鵬自ら「物言い」 軍配変わらず初黒星

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]