メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

こちらもオススメ

三浦雅士・評 『音のかなたへ』=梅津時比古・著

 (毎日新聞出版・2160円)

 音楽について書くことは難しい。

 以前、音楽批評家・吉田秀和が、批評の対象を音楽から美術へ、すなわちドイツの作曲家からフランスの画家へと広げて、むしろ自在になったことに驚いたことがある。批評の先達・小林秀雄の存在が重圧になっていたのだろうが、いずれにせよ音楽について書くことの難しさを改めて思い知らされた。

 絵画より音楽を言葉にするほうが難しいのは、通説とは逆に、言語そのものがじつは視覚にもとづいているからだと私は考えているが、それはともかく、音楽について書くことの難しさは誰もが実感することだ。専門用語を駆使した技術批評ならばむろん簡単だろうが、それでは学者の専門論文と同じで、素人の音楽愛好家に理解するのは難しい。一般人に音楽の素晴らしさを伝えるには、結局、比喩を用いるほかないのである。

この記事は有料記事です。

残り1095文字(全文1457文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 首相の被爆地あいさつ「文面が酷似」と怒りの声 官邸HP掲載の全文と同じ構成・表現

  2. 女性に無断で堕胎させた疑いで外科医を逮捕 麻酔薬飲ませる 岡山県警

  3. 安倍首相は誰に向けて語っていたのだろうか わずか16分間の会見を考える

  4. 悼む 拉致被害者・横田めぐみさんの父 横田滋さん=6月5日死去・87歳

  5. 御巣鷹墜落事故で救出、今は3児の母に 川上慶子さんの伯父が振り返る35年

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです