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橋爪大三郎・評 『学生を戦地へ送るには 田辺元「悪魔の京大講義」を読む』=佐藤優・著

 (新潮社・1728円)

 昭和一四(一九三九)年、田辺元の京大での講義録『歴史的現実』を、佐藤優氏が逐条解説したセミナーの記録。すぐれた戦争イデオローグの恐るべき手の内が明らかになる。

 田辺元は《数学を専攻し…哲学科に転じた》学者で、頭が切れる。戦火の拡(ひろ)がる中、歴史を生きる覚悟を学生に問うた。

 田辺は本格派投手のように、直球をびしびし投げ込む。《過去の必然性と未来の可能性の結びつくのが永遠の現在である》《歴史は必然の自由である》。誰もが過去に縛られつつ、未来を切り開く自由があるという。ドイツ哲学を下敷きに、丹念に議論を積み上げていく。

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