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チベット犬バブル崩壊で野犬被害続出

 【上海・林哲平】チベット高原原産の大型犬チベタンマスチフが中国・青海省などで多数が野犬となり、人を襲う被害が相次いでいる。約10年前には富の象徴として富裕層の人気を集め、競って繁殖されたが、数年前に「犬バブル」が崩壊。行き先を失った犬が路上にあふれる事態になっている。

 中国紙「北京青年報」(電子版)などによると、青海省ゴロク・チベット族自治州には1万4000頭、嚢謙(のうけん)県には8000頭以上の野犬がいるとのデータがあり、チベタンマスチフも多く含まれる。2016年11月には同県で8歳の女児が野犬にかまれ死亡。チベット自治区では月平均180人がかまれたとの記録もある。絶滅が危惧されるユキヒョウの生息にもえさの取り合いの結果、悪影響が出ている可能性がある。

 チベタンマスチフは体高約70センチ、体重約70キロに達する。古くから権力者らに好まれ、経済成長を続ける中国で一時、日本円で1億円を超える価格を付けるなど人気に火がついた。だが飼育の難しさが広まるなどした結果、価格が暴落。繁殖のメッカだった青海省では犬を手放す繁殖農家が急増した。嚢謙県では地元政府が収容施設を作ったが、増え続ける犬のえさ代工面に頭を悩ませている。青海省チベタンマスチフ協会の幹部は「本来は普通の犬。どう見てもあんな値段につりあうわけがなかった」と話している。

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