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テノール歌手は声の魅力が最大の要素だろう。
日本音楽コンクール(音コン)で優勝したテノール二人が、順風満帆な活動を繰り広げている。一人はカウンターテナーの藤木大地。初めてのCD「死んだ男の残したものは」(キング)の評価が高い。
藤木のキャリアには「初」が目立つ。カウンターテナーが音コンに優勝(2012年)したのも史上初なら、今年4月、ウィーン国立歌劇場にデビューしたのも日本人のカウンターテナーとして「初」。これはウィーンの新聞で大好評を得た。だが、藤木は「カウンターテナーを特殊なものにしたくない」と言う。
「日本ではカウンターテナーは男が裏声で女の人の声を作って歌っていると考えがち。そうではなく、自分の楽器としての自分の声で歌った結果、カウンターテナーになっただけ」
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