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SUNDAY LIBRARY

小林 聡美・評『倍賞千恵子の現場』『本を読むのが苦手な僕は……』

◆『倍賞千恵子の現場』倍賞千恵子・著(PHP新書/税別920円)

◆『本を読むのが苦手な僕はこんなふうに本を読んできた』横尾忠則・著(光文社新書/840円)

 本を読むことは、その本を書いた人の話を聞くこと、とお書きになったのは、井上ひさしさんだったか。少し前、松浦弥太郎さんも、このページでそのようなことを書いておられた。まさにその通りだ。すでにこの世にいない人の話も、“こっくりさん”の力を借りずともうかがうことができる。幸運にも同時代を生きてはいるが、お目にかかる機会のない方もたくさんいる。今回登場のお二人も、そんな方々。お目にかかったことはないけれど、その存在はいつも私を魅了してやみません。どんな言葉で何を伝えておられるのか。ぜひとも本を通してうかがいたい。

 倍賞千恵子さんがこれまでの仕事について綴(つづ)った『倍賞千恵子の現場』。出演映画約170作中48作が「男はつらいよ」ということで、当然渥美清さんとのエピソードがたっぷりだ。渥美さんとの現場はいつも笑いに溢(あふ)れ、奇跡のような瞬間の連続だ。俳優としての才能、努力、人間としての大きさ、優しさ。そして私たちがスクリーンから感じる寅(とら)さんのおかしみの裏の哀(かな)しみを、渥美清という生身の役…

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