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ロヒンギャ問題

スーチー氏、解決への力不足認める

ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問兼外相=西本勝撮影

 【バンコク西脇真一】ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問兼外相は19日、首都ネピドーでの演説で「すべての人権侵害と違法な暴力を非難する」と強調し、西部ラカイン州の少数派イスラム教徒「ロヒンギャ」の問題を平和的に解決すべきだと訴えた。不法行為には厳しく対処する方針も示した。

 スーチー氏は、政府諮問委員会(委員長、アナン元国連事務総長)の設立などで問題解決に取り組んできたことを紹介。「そうした努力にもかかわらず、われわれは衝突を防げなかった」と、力不足を認めた。

 その上で、ロヒンギャに移動の自由を認めたり、ロヒンギャの国籍を剥奪した国籍法を見直したりすることを求めた諮問委の勧告について「実現を固く決意している」と述べた。そして「我々はミャンマーが宗教的な信念や民族性、政治的イデオロギーによって分裂させられることを望まない」と訴えた。

 また、現在は戦闘や掃討作戦は実施されていないと指摘し「今も多数がバングラデシュに避難していることを懸念している。大脱出がなぜ続いているのか知りたい」と述べ、帰還を希望するロヒンギャには、身元確認の手続きを始めると明らかにした。

 一方でスーチー氏は「ミャンマーは複雑な状況にある」と主張。昨年3月に政権が発足してから「すべての課題の克服を期待するには、あまりにも時間が短い」と理解を求めた。

 8月25日に武装集団と治安部隊の戦闘が始まって以降、スーチー氏がこの問題で演説するのは初めて。既に40万人以上がバングラ側へ避難したとされ、ミャンマー政府に対し国際社会の批判が高まっている。国連本部では18日、英国主催のロヒンギャ問題を巡る閣僚級会合が開かれ、参加国はミャンマー政府に、ロヒンギャに対する治安当局の暴力停止と人道援助を認めるよう求めた。

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