下ごしらえをしたら、火を使わず、「機械におまかせ」で料理が完成する多機能調理家電が相次いで発売されている。背景には、忙しい共働き世帯の増加と、自宅で簡単に調理して食べたいという需要の高まりがあり、シニア世代のニーズも掘り起こしている。
●時間を生む家電
「ティファール」ブランドを展開する「グループセブ ジャパン」は2016年9月に多機能調理家電「クックフォーミー」の販売を始めた。本国フランスでは、先行して12年に発売し、100万台以上を売り上げる人気商品だ。古賀豊・小型家電製品マーケティングマネジャーは「レシピが内蔵されており、誰でも簡単に調理ができ、ほったらかしでいい」と人気の理由を説明する。圧力調理、炒める、煮込む、蒸すの4種類の調理が自動でできる。10月発売予定の新製品「クックフォーミー エクスプレス」は、内蔵レシピを2倍以上の150に増やした。料理研究家が監修し、肉じゃが、ローストビーフなどの和洋中から季節に合わせたパーティーレシピ、デザートまで盛り込んでいる。
新製品で、骨付き肉(スペアリブ)の煮込みを実際に作ってもらった。炊飯器のような丸い機械の中にある内鍋を温め、鍋で肉を炒める。160度まで加熱できるため、焼き色が付けられるのが特徴だ。色が変わったら、機械画面に指示された分量の赤ワイン、しょうゆ、みりんなどの調味料を鍋に注ぎ、ふたをすれば、あとは機械に任せるだけ。火は使わず電気で調理するため、そばにいる必要はない。ふたをして約15分で完成した。
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