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社告

箱根の四季、彩る陰影 今須智哉ステンドグラス作品展

オリーブの葉がモチーフの「僕らはいつか風になって」(手前)と今須智哉さん

 <出かけてみませんか 毎日新聞社の催し>

    ガラス表面はイワシの形にカットされている

     箱根の四季をステンドグラスで表現した「今須智哉ステンドグラス作品展 愛・光のハーモニー」を10月6日から、神奈川県箱根町の箱根ガラスの森美術館で開催します。主に草木をモチーフにしたランプを手がけている気鋭の作家、今須智哉さん(47)。この約1年、彼が見つめ続けてきた箱根の自然からインスパイアされたガラス造形を、光の演出とともに展観します。25点を出品します。

    「夢からさめても…」

     今須さんは兵庫県西宮市出身。ステンドグラスとの出会いは、中学生のころ。ステンドグラスの作家だったおじの仕事をまぢかで見た。30代前半までの約10年間はインテリアデザイン会社に勤務。商品のロゴから製本、商店街のカラー舗装まで幅広く手がけた。2003年、一念発起でこの道に。普通2年はかかる、といわれる工房での学業を8カ月で終え、グラス講師に。アトリエも構えた。

     「会社時代の緻密な仕事が基礎になった」。言葉通り、彼の作品を支えるのは、その緻密さだ。デザイナーは、自分が起こしたデザインを大工さんに渡して、形にしてもらう。意思通りに作ってもらうためには、正確さ、細かさをデザインに落とさなくてはならない。作る側に立つ今も、その軸は変わらない。1年かけて一つの作品を仕上げる場合、半年はスケッチブックに向かい、デザインを起こす。作品一つは、多いもので約800個のガラスピースから成る。形、配色、はんだによる接合面……。あらゆる細部に至るまで計算し尽くした上で、ガラスを切る。

     今回の作品は、箱根町花「サンショウバラ」などをモチーフにしているが、ランプの造形にはもう一つ、意外な要素が溶け込んでいる。海洋生物の「形のおもしろさ」に着目、造形の随所に取り入れた。風にそよぐオリーブの葉を描いた作品「僕らはいつか風になって」(92センチ×43センチ)では、さまざまな方向を向くイワシの形をランプのかさに落とし込み、リズムを付けた。サンショウバラの「夢からさめても…」(63センチ×19センチ)の輪郭は、円盤形のマンボウのそれを表現したものだ。

     「箱根の自然の優しさ、やわらかな光に引かれた」。これが、箱根を新たなフィールドに選んだ理由だ。「多くの人との出会いが楽しみです」

        ◇

     <会期>10月26日まで。午前10時~午後5時半。会期中の金・土・日曜、祝日は作家が会場にいます。


    「ヴェネチアン・グラス」展も開催中

     「ヴェネチアン・グラス二千年の旅展」も開催中です。ベネチアングラスの源流とされるローマをはじめとした地中海世界の古代ガラスを中心に、約100点を紹介。時空を超えたガラス芸術の世界にいざないます。

     <会期>11月26日(日)まで。午前10時~午後5時半(入館は午後5時まで)。会期中無休<会場>箱根ガラスの森美術館(神奈川県箱根町仙石原 0460・86・3111)<入館料>大人1500円、大高校生1100円、小中生600円

     主催 毎日新聞社、箱根ガラスの森美術館ほか

     ※「今須智哉ステンドグラス作品展」と共通入場できます。


     t.jigyou@mainichi.co.jp

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