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御嶽山噴火3年

「ドローン」で不明者の捜索

ドローンを使って行方不明者の手がかりを探す山びこの会のメンバーら=長野県の御嶽山山頂付近で2017年9月21日午前11時39分(山びこの会提供)

家族「一日も早く見つけてあげたい」

 死者58人、行方不明者5人を出した御嶽山(おんたけさん=長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火災害から27日で3年を迎えるのを前に、遺族らでつくる「山びこの会」が21日、小型無人機「ドローン」を使い、山頂付近の規制区域内では同会として初めて行方不明者の捜索をした。手がかりが見つかるかどうかは撮影した動画や静止画の解析を待つことになるが、家族は「一日も早く見つけてあげたい」と望みをつないだ。

 ドローンによる捜索で動画は約30~40分、静止画は約800枚を撮影した。飛行中のモニター画面を見た限りでは、手がかりになるものは確認できなかったという。

 行方不明の大学生、野村亮太さん(当時19歳)の両親と叔父が捜索に立ち会った。これまでの捜索などで亮太さんのスマートフォンやストック、ザックが見つかっており、父敏明さん(57)=愛知県刈谷市=は「亮太が逃げていった場所をしっかりと見て、一体どこにいるのか、と考えていた」と語った。

 母なつ子さん(56)は「亮太のそばまで行けて感謝している。初めて山頂に来たが、本当に隠れる場がなかったんだと感じた」と話し、「見つかってほしいと思うが、見つかると死を受け入れなければいけない。3年たっても心の整理ができていない」と目を潤ませた。噴火当日、一緒にいた叔父の正則さん(54)は「『必ず見つけ出す』と山頂で亮太に心の中で伝えた」と述べた。

 御嶽山の噴火警戒レベルは8月21日に2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げられた後も、火口から1キロ圏内の立ち入り規制が続いている。今回、長野県木曽町は家族の心情に配慮し、特別に規制区域内での捜索を認めた。捜索を終えたメンバーは「登山道の荒廃は想像以上だった」と話し、噴火のすさまじさを改めて感じた様子だった。【小川直樹、安元久美子】

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