いのちの落語独演会

がん患者の「働きたい」落語に乗せて

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 がんでも働きたい--。いのちの落語家として、悪性の肺がんを乗り越えた経験を笑いに乗せて世に届けている樋口強さん(65)が、働く世代の患者の思いについて語る新作を、東京都内で開いた独演会で披露した。「仕事によって社会と接点を持ち、自分が必要とされている、生きていると実感できる」と語り、無料招待した患者と家族約250人から拍手を浴びた。

 樋口さんは1996年に43歳でがんと診断され、1年間の闘病を経て仕事復帰。全身の感覚がなくなる後遺症を抱えながら、部長として2004年まで働き続けた。昨年末に成立した改正がん対策基本法には患者の雇用継続支援が盛り込まれたが、具体化はこれから。新作では、自身の経験から支援のあり方を考えてもらおうと、会社の「席を空けて待っている」という言葉が心の支えになったことや、復帰当日は机に未決裁書類が置かれ、…

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