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それぞれの移住物語 福井・鯖江 ものづくりに「見せる力」を

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社員と打ち合わせをするTSUGI代表の新山直広さん(中央)。県外からも依頼が舞い込むが「できるだけ半径10キロ圏内の仕事を受けたい」と語る=福井県鯖江市で、反橋希美撮影
社員と打ち合わせをするTSUGI代表の新山直広さん(中央)。県外からも依頼が舞い込むが「できるだけ半径10キロ圏内の仕事を受けたい」と語る=福井県鯖江市で、反橋希美撮影

 「ぜひ一度来てみたかったんです!」と顔を紅潮させた県外の若者から、「ちょっと頼み事があるんやけど」と写真の加工をお願いに来るサンダル履きのおっちゃんまで。福井県鯖江市・河和田(かわだ)地区にあるデザインスタジオ「TSUGI(ツギ)」の事務所には、来客が引きも切らない。

 河和田は越前漆器や和紙、刃物などの伝統工芸品や、眼鏡フレームの産地が集まる、「地域全体がファクトリー」のまち。TSUGIは「ものづくりをデザインの力で元気にする」のを事業の柱とし、地場産業のブランド価値を高める商品開発や販路の開拓などを手がける。20~30代の社員とアルバイトの8人全員が移住者だ。法人化して3年目、在京メディアからの取材も相次ぐなど全国的に注目される会社に成長した。

 だが、代表の新山直広さん(31)は、8年前に移り住んできてからの数年を振り返って言う。「毎年、帰りたいと思ってました」--。

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