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●輝く母たちの笑顔
まだ20代の頃、私立中高一貫校の教員をしていた。結婚を機に県外へ出ることになり、担任していた生徒が中学部を終えるのを機に退職。その3年後、1人目を出産してまもなく、教え子たちの高等部の卒業式に参列した。そして、その謝恩会にも呼んでいただき、懐かしい保護者たちと話に花が咲いた。「私らこうしてもう子育ては済んだけど、先生はこれからやね。がんばって」。そう励まし、喜んでくれたママたち。その時の晴れやかな顔が忘れられない。子供が高校を卒業するまでを支えてきた、輝くような母たちの笑顔だった。
あれから4年半、私の子供はまだ5歳と3歳の幼稚園児。毎日がにぎやかで忙しく、まさに子育て真っ最中。「卒母(そつはは)」はまだまだ遠いけれど、いつかあの日の大先輩ママたちのように、晴れ晴れとした気持ちで卒母できるといいなあ。(高松市、きょうのすけ、37歳)
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