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大阪府岬町でニホンジカとの交雑が確認されたタイワンジカが、隣接する和歌山市沖の無人群島「友ケ島」から数キロ泳いで渡ってきた可能性が高いことが国立遺伝学研究所(静岡県)の調査で明らかになった。タイワンジカは戦後、島へ観光用として持ち込まれ、現在は約50頭が生息。交雑が進めば在来種のニホンジカの特徴が損なわれかねず、環境省は「島を柵で囲うなど対策を検討せざるを得ない」としている。
岬町で昨年7月4日、山裾に設置された駆除用わなに若い雌のシカが掛かった。体の模様がニホンジカと異なり、府が同研究所に分析を依頼。ニホンジカとタイワンジカ、大陸由来のアカシカの遺伝子が検出された。野生環境下でニホンジカと外来種の交雑が確認されたのは国内で初めて。由来と疑われた友ケ島のタイワンジカを調べたところ、ニホンジカの遺伝子はなく、アカシカの遺伝子を併せ持つことが判明した。
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