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特集ワイド

今に響くハンナ・アーレント 官僚の無責任、排外主義…

読み継がれているハンナ・アーレントの著作。「アイヒマン論争」の表紙(中央上)には、映画でも繰り返し描かれた、たばこをくゆらす本人の写真が使われている。「全体主義の起源」はNHK教育テレビ「100分de名著」でも取り上げられた

 ナチスを生んだ時代にユダヤ人として生きた政治哲学者、ハンナ・アーレントの思想が改めて注目されている。今年は主著の新版が出て、関連書籍コーナーを設ける大型書店も。全体主義と対決したその思想が、なぜ読み直されているのか。安倍晋三政権下の日本社会の現状と何か呼応しているのか。【井田純】

 「ツイッターなどでは、手に取った読者から『読みやすくなった』という評価をいただいており、書店でも共感と意欲を持って扱ってくれています」と語るのは、みすず書房社長の守田省吾さん。書簡集を含むアーレントの著作十数点を刊行する同社は今夏、1960~70年代に出版した「全体主義の起原」全3巻と「エルサレムのアイヒマン」の新版を刊行した。その編集作業を担当し、改めて作品を読み返した守田さんは「難民問題や、民主主義が直面している危機など、アーレントの論点が今の世界で起きていることと重なり合っている」と感じたという。

 米紙ニューヨーク・タイムズは昨年11月の米大統領選の直前、「うそを超えて」と題したエール大教授の論評を掲載している。トランプ氏の危険性を警告するその文章は、「全体主義の起原」の次の部分を引用している。

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