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文芸時評

9月 選評での「差別発言」 政治的な正しさ越えて=田中和生

温又柔氏

 七月に発表された、二〇一七年度上半期の芥川龍之介賞の結果に格別の感想はないが、選考委員の宮本輝による批判的な選評に対し、候補作『真ん中の子どもたち』(集英社)の作者である温又柔(おんゆうじゅう)がツイッター上で怒りを表明し、話題になっている。選評には「当事者たちには深刻なアイデンティティと向き合うテーマかもしれないが、日本人の読み手にとっては対岸の火事」「他人事を延々と読まされて退屈だった」(『文芸春秋』九月号)とあるが、温の怒りに同調してそれが「差別発言」だと批判する者まで出ている。

 たしかに台湾生まれ日本育ちで、台湾語と中国語を理解しながら日本語で創作する温にとって、選評に「日本…

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