乳がん経験者

診断直後や治療中も悩み相談を サイト開設

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「ピアリング」を運営するがん経験者の上田暢子さん(右)と彩田ゆう子さん=2017年9月21日午後0時31分、下桐実雅子撮影
「ピアリング」を運営するがん経験者の上田暢子さん(右)と彩田ゆう子さん=2017年9月21日午後0時31分、下桐実雅子撮影

 乳がんを経験した女性2人が、がんになった女性をサポートしたいと、ウェブ上で交流できるサービスの提供を始めた。場所や時間の制約なく、診断直後や治療中の悩みを打ち明けたり、経験者に質問や相談ができたりする場を目指している。

 横浜市の上田暢子さん(45)と東京都の彩田ゆう子さん(39)が開設したのは、インターネット患者会「ピアリング」(http://peer-ring.com/)。乳房、子宮、卵巣など女性特有のがんの患者が、経験者に副作用への対処法などについて質問できるほか、日常生活を過ごしやすくする情報も紹介する。

 彩田さんは35歳で乳がんが見つかった。妊娠3カ月だった。病院の医師には「産むなら抗がん剤の治療はできない」と言われ、妊娠を継続するかどうかの決断を迫られた。流産を経験した後の妊娠で諦め切れず、周囲に聞いて回ったが、妊娠中の治療の情報は得られなかった。ようやくたどりついたのが、都内の病院で出産したがん患者のブログ。すぐにその病院の予約を取り、妊娠中でも時期や抗がん剤の種類などを考慮すれば、治療が可…

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