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欧州連合(EU)からの離脱を決めた英国とEUの第4回離脱交渉が25日からブリュッセルで行われている。これまで3回の交渉では、離脱に伴い英国が支払う「手切れ金」などの課題で両者の考えに開きが大きく、交渉は進んでいない。そんな中、毎日新聞の取材に応じたマルク・エイスケンス元ベルギー首相(84)は、硬直化する離脱交渉の行方について「極めて心配」だと述べたが、一方で「時間が英国の態度を軟化させる」との見通しも示した。【ルーベン(ベルギー中部)で八田浩輔】
エイスケンス氏は、英国がEU単一市場へのアクセス権を有する欧州経済地域(EEA)への加盟を維持することが「将来の妥協案になる」との見方を示した。EEAはEU加盟28カ国に加え、ノルウェー、リヒテンシュタイン、アイスランドの計31カ国で構成。EU非加盟国は一定の拠出金を支払う代わりに、人・物・資本・サービスの移動の自由を原則とする単一市場への参加を認められる。
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