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原子力規制委 田中体制の5年=岡田英(東京科学環境部)

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原子力規制委員会発足式で訓示する田中俊一委員長=東京都港区で2012年9月19日、矢頭智剛撮影
原子力規制委員会発足式で訓示する田中俊一委員長=東京都港区で2012年9月19日、矢頭智剛撮影

 ◆岡田英(えい)

「福島」の教訓、風化懸念

 原発の安全規制を担う原子力規制委員会が発足して今月で5年。東京電力福島第1原発事故の教訓を踏まえた組織には、二度と惨事を繰り返さないという決意があったはずだ。だが今月、柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の再稼働を巡り東電の原発事業者としての「適格性」を認めた経緯などを見ると、初期の緊張感が失われていると感じる。初代委員長の田中俊一氏(72)に代わり、委員長代理から今月就任した更田豊志(ふけたとよし)氏(60)が規制委を率いるが、原点に立ち返る姿勢が問われる。

 東日本大震災翌日の2011年3月12日朝。私は福島第1原発がある福島県大熊、双葉両町を通る国道6号を車で通過し、津波被害が伝えられる南相馬市を目指していた。原発は制御が利かなくなり、原発10キロ圏への避難指示が政府から出され、道路は大渋滞。政府は「ただちに健康に影響はない」と言うだけで詳細な状況の説明はなかった。不安が募る中、住民避難用のバスの運転手がガスマスクをつけているのが見えた。放射性物質…

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