シリア和平

進展不透明 露支援、アサド政権が勢力回復

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 【ワシントン大前仁】過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」とするシリア北部ラッカの陥落が近いとされる中、米国はシリア内戦終結に向けた和平プロセスを軌道に乗せ、人道支援を拡大する姿勢もみせている。だが、アサド政権が支配地域を回復していることもあり、思惑通り進むかは不明だ。

 米国は今月22日にニューヨークで、IS掃討作戦に参加する有志国連合24カ国による閣僚級会合を開催した。IS対策を担当するマクガーク米大統領特使は、クルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)がISの部隊を攻撃するラッカ攻防戦について、「終わりが見通せるようになった」と言明。英国に拠点を置くシリア人権観測所も、SDFがラッカの9割を支配下に置いたとの見方を示している。

 米政府によると、IS占領下から解放されたシリア国民は約220万人に達するという。トランプ政権内では国防総省がシリア政策の主導権を握ってきたとみられるが、米国際開発庁(USAID)などによる人道支援も拡大している。

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