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筒井紘一の茶の湯つれづれ

京都・裏千家今日庵文庫長、茶道資料館副館長の筒井紘一さんが、茶の湯にまつわる逸話や思想、動向を紹介します。

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筒井紘一の茶の湯つれづれ

懐石から鮎が消える!?

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川霧の立ち込める中で落ち鮎を狙う釣りファン。こうした風景も貴重になるのだろうか=高知県四万十市の四万十川で2008年
川霧の立ち込める中で落ち鮎を狙う釣りファン。こうした風景も貴重になるのだろうか=高知県四万十市の四万十川で2008年

 茶道の懐石料理は、旬の素材を用い、素材の持ち味を生かすのが特徴だ。秋の茶事に出されることの多い魚が鮎(あゆ)で、昔から重要視されてきた。筆者は夏に訪れた信州で、鮎にまつわる気がかりな話を耳にする。

 落ち鮎の季節を迎えた。腹いっぱいに子をはらんだ子持ち鮎の味は、稚鮎とはひと味違った風味があり、私の大好物の一つでもある。ただし、コレステロールを気にしなくてよければという注意書きが付くのは残念だが。

 ところで、私の数少ない趣味の一つに、河岸や湖岸をサイクリングすることがある。そのため、毎夏楽しみにして出かけるのが長野県千曲市の戸倉上山田温泉である。今年もまた定宿の笹屋ホテルを出て、千曲川沿いに川中島までの20キロと古都上田市までの15キロを走ったのだが、ふと気付いたことがあった。釣り人の姿があまりに少ないということである。

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