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フジテレビ

特番でLGBT嘲笑、社長が謝罪

 フジテレビの宮内正喜社長は29日の定例記者会見で、28日に放送したバラエティー特別番組「とんねるずのみなさんのおかげでした 30周年記念スペシャル」で、性的少数者(LGBTなど)を嘲笑する表現があったとして謝罪した。当事者や支援者ら104の団体・個人が「性的少数者への差別や偏見を助長する」と抗議していた。

30年前に誕生したキャラクター 番組に賛否の声、寄せられる

 人気お笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明さんが青ヒゲとピンクの頬が特徴的なキャラクター「保毛尾田保毛男(ほもおだほもお)」に扮(ふん)し、「ホモでしょ?」などと、共演者にからかわれる内容。約30年前に番組内で誕生したキャラクターで、特番での復活が予告されると、ネット上で「聞いただけで胸が苦しくなり、自分でもびっくりした。トラウマってこういうことを言うのかな」などの声が上がっていた。

 宮内社長は「30年間で彼らコンビが作り出してきたキャラクターとして展開した」と断ったうえで、「不快な面をお持ちになった部分があれば、大変遺憾だと思うので、謝罪をしなければいけない」と述べた。番組終了後、同局には「懐かしかった」「この時代にどうなんだ」など約100件の賛否が寄せられたという。

「今もこんなことをやっているの」と驚きの声 広がるLGBTへの配慮 

 抗議文はフジと協賛企業に宛てられていた。海外ではLGBTに対して配慮を欠く企業の製品の不買運動も珍しくない。日本の教育現場や企業などでもLGBTへの理解を深める取り組みが広がる。

 ゲイであることを公言する認定NPO法人グッド・エイジング・エールズの松中権代表(41)は番組を見て「今もこんなことをやっているのか」と驚いたという。「キャラクターが登場した当時、優しくておとなしい男の子を『ホモ』とからかう遊びが流行した。多感な時期で、私も家庭や学校で話題が出る度に居心地が悪かった。自分の性や性的指向に悩む子供らが特番を見てどう感じたのか心配だ」と指摘した。【中村かさね、犬飼直幸】

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