大分・国東半島「六郷満山」

聖なる鬼が祈る山 火山地質、豊富な石仏 福岡・太宰府の九博で展示

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 <日曜カルチャー>

 大分県・国東(くにさき)半島の山間部に点在する寺院や修行場の一群は「六郷満山(ろくごうまんざん)」と総称される。その歴史と文化に迫る「六郷満山展~神と仏と鬼の郷~」が九州国立博物館(福岡県太宰府市)で開かれている。45件の文化財で紹介するのは、神仏だけでなく、鬼も聖なる存在としてあがめられ、磨崖仏(まがいぶつ)や石仏、五輪塔などの石造物が多数残る特異な信仰空間だ。【大森顕浩】

 国東半島はもともと火山で、雨水の浸食により、半島中央から丘陵と谷が海岸へ放射状に伸びる地形が作られた。険しい崖が多いのが特徴の国東半島に8世紀、八幡信仰の発祥地である宇佐神宮(大分県宇佐市)の神宮寺・弥勒(みろく)寺の僧侶が修行に訪れ、寺院を建て始めたのが六郷満山の始まり。12世紀には寺院の多くが天台宗傘下に入り、鎌倉時代にかけて最盛期を迎える。こうした経緯から六郷満山は、山岳信仰と八幡信仰が融…

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