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千葉・市原 姉崎いちじく とろける「完熟」の食感 鮮度が命、夜明け前に収穫 /東京

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古川謙一さんと「姉崎いちじく」=千葉県市原市で
古川謙一さんと「姉崎いちじく」=千葉県市原市で

 イチジクは栄養価の高いフルーツで、古くは旧約聖書にも描かれた。千葉県市原市には品質の高い「姉崎いちじく」があり、皇室にも納めている。収穫真っ盛りの9月中旬、地元でしか味わえないという絶品の完熟イチジクを求めて向かった。【賀川智子】

 JR内房線の姉ケ崎駅から車で5分ほど。住宅地の一角にイチジク農家4代目の古川謙一さん(44)の畑がある。ほのかにブドウのような甘い香りが漂い、緑の葉っぱの陰からイチジクが顔をのぞかせていた。手のひら大で先端が赤く色づいている。「先端が割れたものは市場に出荷できませんが、実は完熟していて一番おいしいんです」。古川さんにすすめられ、地元の直売所だけで売られる完熟のイチジクを皮ごと、かぶりついてみた。とろけるような食感にすっきりとした上品な甘さが口いっぱいに広がった。

 市原市農林業振興課によると、姉崎地区のイチジク栽培は明治時代から始まった。昭和初期に地元農家の森田喜一郎さんらが広島から「桝井ドーフィン」という品種を導入、栽培方法を広めたのが「姉崎いちじく」の発祥と言われている。ピークの1970(昭和45)年ごろには栽培農家が180戸ほどに増えた。

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