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輝き探す闇

2017世界子ども救援キャンペーン~東南アジアの零細金採掘/1 息子の死、私のせい 家で金精製、水銀中毒

水銀中毒で亡くなった息子の墓の前で、涙をぬぐうチャリト・アベリャーノ・エルカノさん=フィリピン・カマリネスノルテ州ホセパガニバンで、川平愛撮影

 

 曲がった指。やせ細った体。息子は数日前から牛乳とフルーツしか喉を通らなくなっていた。「母さん、ものすごく疲れたよ」。ベッドの上で何度も壁をたたき、痛みを訴える我が子。「神様、息子を奪いたいなら奪ってください。痛みがなくなるように、早く連れて行って」。祈るしかなかった。

 フィリピン・カマリネスノルテ州ホセパガニバンに住むチャリト・アベリャーノ・エルカノさん(59)は、7年前、三男のヘルマンさん(当時27歳)を水銀中毒で失った。7歳時に大量の水銀蒸気を吸い込んだことが原因だ。「幼い息子を水銀にさらしてしまったのは自分の責任」とすすり泣いた。

 チャリトさんは1989年、ヘルマンさんらを連れ、レイテ島から生まれ故郷のホセパガニバンに戻った。一帯はゴールドラッシュに沸き、かつての同級生は零細小規模金採掘(ASGM)で多額の資産を得ていた。「自分も稼ぎたい」。60人を雇い、翌年の暮れに所有する山で8キロの金塊を発見。10キロの水銀を買って自宅で精製作業を始めた。

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