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著者のことば 野村克也さん

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野村克也さん=岸基弘撮影
野村克也さん=岸基弘撮影

 ■私のプロ野球80年史 野村克也(のむら・かつや)さん 小学館・1620円

現場にもの申す

 巨人の前身「大日本東京野球倶楽部」が発足したのが1934年12月。その翌年に京都府網野町(現京丹後市)に生まれ、18歳で南海にテスト入団してからすでに60年以上。その人生は、プロ野球の歴史にほぼ重なる。同世代の“戦友”も少なくなる中、その記憶や、現在の球界への思いをまとめたのが本書だ。込めた思いを尋ねると、一気に眼光が鋭くなった。「今の現場にもの申したい気持ちが、ずっとあるんですよ」

 今も評論家として球場に足を運ぶ。連日超満員のスタンドに感心する一方、いつも「何を見に来ているの?」と感じる。すでに競技が成熟し、真新しい技術、戦略に出合うことが減った。「出尽くした感もあるだろうけど、何か新しいものが出てもおかしくないんだけどね」。強者を倒すために頭をひねり続けてきただけに、不満でならない。

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