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SUNDAY LIBRARY

開沼 博・評『「元号」と戦後日本』鈴木洋仁・著

◆『「元号」と戦後日本』鈴木洋仁(ひろひと)・著(青土社/税別1900円)

 年配の人と昔の話をしている時、こちらが西暦で年を言うと「昭和で言ってくれない?」と言われて困ることがある。歴史を学ぶ時は、基本的には西暦で捉えてきたからだ。でも、元号で時代を大づかみに捉える感覚がまったくないわけでもない。「昭和って言ったらこんな感じ」という何かが自分の中にある。前からその不思議さを感じていた。

 本書の著者が以前書いた『「平成」論』では、私たちにとっての「平成」のつかみどころのなさについての考察がなされる。著者は、平成が他の時代と違って「平成と言ったらこれ」という統一的なイメージを持ちづらい時代だと主張した。例えば、「昭和10年代」という言い方があるのに、平成が30年近く続いても「平成10年代」とは言わない。その背景にせまる議論は興味深いものだった。

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