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サンデー毎日発

全国有名277大学 返済不要!奨学金一覧 つかめる未来を諦めない! 

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 大学進学において学費が家計に与える負担は大きく、景気が多少回復しても、奨学金を必要とする受験生は数多くいる。そうした中、大学は経済困窮者の救済と優秀な学生獲得の両面から、給付型の奨学金を充実させている。

 国税庁発表の「民間給与実態統計調査」によると、ピークだった1997年の467万円から平均給与は右肩下がり。ここ数年上昇傾向にあるものの、2015年は420万円だった。この間、大学の学費は大きく変わらず、入学金と初年度の授業料を合わせた納入額は、国立大が82万円で、公立大に地域外から進学した学生の平均は94万円。私立大の平均は商・経済・経営系が125万円、理工系が162万円などとなっている。学費がそのままでも給与が下がっているなら、家計への負担は増し、実質的な値上げといえる。

 そうした状況の中、JASSO(日本学生支援機構)の「学生生活調査」によると、16年にJASSOや大学、自治体、企業などから奨学金を受給している大学生は全体の5割を超えている。その中でも、JASSOの奨学金は最も規模が大きく、貸与型の奨学金を利用している学生は2.6人に1人だった。

 JASSOの奨学金の大部分は貸与型。第一種と第二種奨学金があり、前者は無利子だが高校2~3年時の評定平均値3.5以上が条件。有利子の後者は評定平均値の条件はない。有利子でも上限が年3%。現在は基本月額分の利率固定方式が0.3%程度だが、延滞すると信用情報機関に登録され、社会生活に支障をきたす。代々木ゼミナール教育総合研究所の主幹研究員、坂口幸世さんは言う。

 「JASSOの貸与型奨学金は、卒業と同時に背負うローンだということを強く意識してください。いくら借りるのか、家計と相談して慎重に決める必要があります」

 JASSOは17年の入学者から、返還義務のない給付型の奨学金制度を導入した。選考にあたっては、家計の状況や高校での学習評価に加え、進学意欲や目的、人生設計などを確認、評価するためのリポートや小論文などで総合的に評価する。給付額は自宅通学の場合、国公立大進学者が月2万円で私立大が3万円、自宅外通学者は国公立大3万円で私立大が4万円と多額ではないが、貸与型と併用できる。

努力に報いる経済支援制度

 来年入試に向けたJASSOの給付型の予約はすでに締め切られているが、大学独自で実施しているものはまだ間に合う。早慶には1都3県(東京、埼玉、千葉、神奈川)以外の高校出身者を対象とした予約型奨学金がある。書類選考により、事前に奨学金採用候補者を決め、入学と同時に給付が決まるものだ。早稲田大の「めざせ!都の西北奨学金」が1200人、慶應義塾大の「学問のすゝめ奨学金」が500人と、採用候補者は多い。

 「給付が約束されていれば、受験に対する意欲が湧き、いい結果が得やすいでしょう。就職など大都市圏の大学に入学するメリットは大きい。奨学金の他にも、自治体が運営する寮を利用するなど、生活費を切り詰める手段はあるので、地方の受験生は予約型の奨学金を頭に入れておくといいでしょう」(代ゼミの坂口さん)

 青山学院大や学習院大、中央大、法政大、立教大も1都3県以外の受験生を対象とした同様の奨学金制度がある。近畿圏では、立命館大が2府4県(京都、大阪、滋賀、兵庫、奈良、和歌山)以外の高校出身者を対象とし、関西大は2府4県の給付額を低く設定した予約型奨学金がある。同志社大と関西学院大の予約型は出身校所在地の制限はない。国立大では、弘前大やお茶の水女子大、電気通信大、新潟大、広島大、佐賀大などが実施している。

 出身校所在地の制限がなく、経済困窮者対策と同時に優秀な学生の獲得を目指す、一般入試の成績上位層を対象とした給付型奨学金を導入する大学も多い。明治大の特別給費奨学金は、特に申請する必要はなく、一般入試の成績が良かった学生を対象に授業料相当額を給付する。入試連動型の給付奨学金制度を持つ大学は日本全国にあり、私立では北海学園大や亜細亜大、上智大、金沢工業大、岐阜聖徳学園大、中京大、大阪工業大、西南学院大、福岡工業大など。国立では電気通信大や名古屋大、大阪大、岡山大など多くの大学が実施している。

入学後の成績次第で奨学金が出る大学も

 給付対象枠が広い大学もある。国際医療福祉大の給付対象者は400人以上で、入試の成績に応じて授業料の3割から全額相当まで、給付額が3段階に分かれる。東京経済大や近畿大、阪南大なども、給付対象者が多い大学だ。

 特別枠の入試で特待生を募集する大学も見られる。代表的なのは、神奈川大の給費生試験で、合格者には、学費の大幅な免除額と自宅外通学者に対する補助金を合わせると、4年間で最大800万円を給付。専修大はスカラシップ入試で合格した特待生に対し、授業料と施設費を免除する。白鴎大には、国立大より学費が安い学業特待生を募集する学業特待入試がある。

 こうした給付型の奨学金を受給するには、一般入試におけるトップクラスの成績や、特別選抜で合格するなど、高いハードルがある。そうした状況を踏まえて、代ゼミの坂口さんは、こう話す。

 「第1志望校の入試連動型の奨学金を受給するには、学力的に難しい受験生が多いでしょう。経済的に困窮しているのなら、大学の難易度を下げて受験する方法もあります。ただ、困窮の度合いによりますが、頑張ればJASSOの貸与で第1志望校に進学できるかもしれません。入学後の成績で奨学金が給付される大学もあるので、総合的に判断したいですね」

 大学独自の給付奨学金は、経済支援と優秀な学生獲得の二つの側面がある。受験生それぞれが置かれた環境により活用法は異なるが、志望校にどのような奨学金制度があるのか、一覧で確認してほしい。【大学通信・井沢 秀】

*週刊「サンデー毎日」2017年9月3日号から転載。各大学の返済不要の奨学金に関しては、実際の誌面で確認してください。

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